衣装覚書衣装覚書豪華な衣装でも、目を楽しませてくれるスーパー歌舞伎。 今回もステキな衣装がたくさん出てきました。 特にタケルなんか、出てくるたびに衣装がちがうぞー ってくらいです。 TV番組「ソロモンの王宮」で、耳にした話によれば、タケルの衣装は 14種類もあるとか。そんなにたくさん、あったんですねー。 9種類くらいかなーと思ってたんですが・・・ そういえば、これらの以前の公演の時の衣装で使えるものは今回も 使用してるそうですが、主役の衣装は全部作り直したそうです。 (サイズぴったりじゃないと、おかしいから) 話の展開が速いんで なかなかじっくり衣装を観察できないのですが、 今回、できるだけがんばって観て来ました。 で、どんな衣装があったか、書き出してみることにしました。 なお、あんまり、歌舞伎衣装の名称とかについて、深い知識がないので なんせ、自分の覚書でもあるんで、へんな呼び方・間違った言い方 してるものもあると思いますが、そこは笑ってやってくださいませ。 ※今回は筋書き・舞台写真を見ずに書いてるので、大分ウソがあるかも しれません。 週末にでも 筋書きと写真ひっくり返して再チェックしますが、 「違うー」「○○じゃないですか?」というものがありましたら、 じゃんじゃん掲示板にご指摘願います。 ================================== <書き方> ◆人名 幕数 ・場面:衣装 ・・・コメント ================================== ◆タケル 1幕目 ・登場シーン:白地に(多分)鳥をモチーフにした金刺繍 ・・・アタマに飾りもついて、結構、派手だった。 ・大碓命のうち: (小碓命)白地に梅の花のような金のポチポチ (大碓命)黒地に赤い花(椿?) ・・・お兄ちゃんの衣装がいいです♪男の人でも黒地だと花柄でも なかなか似合うもんですね。 ・明石:大碓命のうちでの衣装+紫の布のたすきがけ ・・・この 服の上に反物のような長い布を斜めにつけるスタイル、 大好きです。たったそれだけなんですが、服と布との色の対比 からか、印象が大分かわるんですね。「新・三国志3」の謳凌様も 旅に出るときの衣装がこのスタイルで、一番好きでした。 ・クマソの館: (最初)細かいプリーツがしっかり入った(以下:プリプリプリーツ)真っ赤なふわふわなドレス。腕に大きな白い花の刺繍 ・・・腕のところとかがたっぷりしてる。これぞ赤姫。 (脱皮後その1)ターコイズブルーのようなきれいな青(水色?)のプリプリプリーツ入りのロングスカート(巻きスカートだったらしい)。上はシンプルな白 ・・・回るとプリーツ入りスカートがフレアスカートのように 広がってとてもきれい!青がまたきれい! (脱皮後その2)赤と<font color=#008040>緑のプリプリプリーツ入りのロングスカート。上は白のまま ・・・青の次は赤と緑。深みのある色。ちなみに脱皮後もアタマの かざりはそのままなので、アタマでっかちな感じもちょっと。 (終局状態)白地に腕に龍の刺繍。下はやっぱりプリプリプリーツ入りのスカートでその下は白いズボン。 ・・・プリーツスカートの裾の一箇所をベルトにはさみこんで 立ち廻りスタート!でも、動きが激しいせいか、途中で落ちて きちゃうみたいで、後半は手で裾押さえてやってます。 スカート踏んで転ばないか、ひやひやするとこでもありますが、 ヒラヒラ翻るスカートが立ち廻りの形のきれいさを引き立ててます! 2幕目 ・大和の国:白地に金の縁取りの黒い稲妻。 ・・・これがデザイン的に1番かっこよかった! が、段治郎さんはこの衣装の舞台写真がなかった(T_T) ・伊勢/焼き討ち:白地に銀で地模様のような控えめな刺繍。赤いベルト。髪留めも赤。 ・・・赤と白。日の丸日本! ・走水:白地に金で雨の刺繍。髪留めも金で、アタマには金の飾りも ・・・急に成金。タケヒコさんは前の場面と同じ衣装 なのに・・・ 3幕目 ・みやず姫のうち:白地にオレンジ・黄緑・金・赤の糸を使った鳥の羽の刺繍。下着は赤かな。アタマは相変わらず金の飾り ・・・だんだん極楽鳥のようになって来ました・・・ ・伊吹山:真っ赤なよろい(緋おどしのよろい いうのかな?)。アタマの飾りの日輪は黒。伊吹山の帰途の場面では、この下に白地に黒の網目模様のもの着込んでいるのが見えます。 ・・・ついでに靴も真っ赤。ポスターの右近さんの衣装は多分これ ・夢/能褒野:白地に金で鳥の翼を刺繍したもので、片袖抜いた状態。下には白地に黒の網目模様のものを着込んでいます。アタマは爆発状態で額には幅広の鉢巻。(病鉢巻ではなかったです。)確か裸足? ・・・半分ゾンビっぽくなってきたお顔と、爆発してる髪型の インパクトが強くて、衣装は下に着込んでる方は はっきり 覚えてるのですが、着物の方がイマイチ・・・ ・宙乗り:書くまでもなく 鳥です。長袴。髪には金糸銀糸が混ざってます。全体的には銀色っぽいです。 ・・・髪飾りとかが照明に反射してキラキラ光り、時々見ている人の 目を直撃するのが、危険です。 ・カーテンコール:白地に金の雨。 ・・・走水の場面の成金の衣装です。 ・・・確かに14種類。4時間の間に14着・・・ こうやって書き出してみると、2幕目は実は着替え少なくて楽で、1幕目が地獄状態であることがわかりますね。 他の登場人物もいってみましょう。 =================================== タケヒコ 2幕目 ・通し:灰色地に銀糸の蝶の刺繍。青のベルト。髪留めも青。中は青に銀の○で斜線の格子。 ・・・赤のタケルとの対比が鮮明。不健康そうに見えてしまうことがあるのが難点といえば難点(^_^;)。そういや、タケルは中は赤地ではないんですよね。 3幕目 ・みやず姫のうち:青に銀で縁取りした蝶の散らし。紫のベルトに髪留めは銀。 ・・・他は灰色・白地なのに比べると、なんかベタっとした色味な感じが・・・ ・伊吹山:青に銀色ベースの鎧 ・・・ここも赤+金のタケルとの対比が効いています。 ・夢/能褒野:薄い灰色地に やっぱり蝶の刺繍。ベルトと中は黒。 ・・・この衣装がモノクロなんですが、とてもかっこいい! タケヒコさんの衣装の中で個人的にはピカイチです。 ・墓前:白地に銀糸の蝶の刺繍。髪はアップにしてます。 ・・・やりました!最後まで、蝶柄で貫きました!しかし、なんで蝶なんだろう? ※余談ですが、ヘタルベは蝙蝠柄を貫いてます。多分、蝙蝠。蛾ではないと思うんだけど、あの形は・・・ =================================== 兄姫 1幕目 ・大碓命のうち: 色でいうと、白と紫のタテストライプです。すみません。これ以上細部になると私には描写できない複雑さ・・・(-_-;) ・明石:黒のスケスケの上着に、黒地に金の幾何学模様というか、昔の天文図にでてくるようなマークの刺繍。(上着がスケスケだってことには、下も黒地なんで、しばらく気がつきませんでした。) ・・・最初、これ見たとき「すっごくかっこいい!」と、惚れこみました。 その割には、2回目以降、そんなにココロがときめかないのは、なぜでしょう(^_^;)??? 2幕目 ・大和の国:藤娘。(これ以上、描写のしようが・・・(^_^;) ・・・必ず観客席から、ざわめきが起こります。そのくらい、きれい。 藤ってことは、この場面、季節的には初夏くらいなんでしょうか? 3幕目 <>・墓前:白地に金糸で(多分)ハスの刺繍。 ・・・とにかく、白いです。お兄ちゃんの時は喪服、黒だったのに、タケルの時は、白なんですねぇ。 ===================================みやず姫 ・みやず姫のうち:とき色で下半分は白くぼかした打ちかけ。 ・・・タケルの衣装は初演の時とほぼ同じデザインに見えますが、みやず姫は違うみたいです。 =================================== 弟姫 1幕目 ・大碓命のうち:赤地に銀の○で二重丸の模様 ・・・花道から出てきた時、観客席から思わずため息がでるくらい、きれいに感じます。 ・明石:ピンク地に赤地のデザイン化した花?の模様。 ・・・こてこてのピンクも似合うさすがの春猿さん。 2幕目 ・伊勢:赤地に銀と白の蝶と(多分)牡丹の散らし ・・・カーテンコールもこの衣装です。 ・相模の国:白地に裾の方を赤くぼかした地に羽と花の模様。 ・・・タケルをおっかけて花道からでてくるときは、明石の場面の兄姫のように 上着をかついで走ってきます。 ・走水:赤地に銀の流水紋+花。肩には、オレンジ色の、冬場に布団からでた肩をひやさないための半纏のようなものをつけてます。 引き抜くと、白地に裾の方に水色の波模様。 ・・・袂から、引き抜き後の白い衣装がちらちら見えてる時が。 お姉ちゃんが色の統一感がないのに比べると、妹は「基本色は赤」とはっきりしてます。 =================================== 倭姫 基本的には真っ白。髪飾りや、袖口から覗く下の着物の色は統一カラー。 デザインが面白く、後ろからみると、マントのように1枚布に。どんな造りになってるのか、知りたいところです。 1幕目 ・明石:ポイントカラーは紫。 ・・・高貴さが漂ってます。そういや、この場のタケルがたすきがけにしてる布も紫でした。 2幕目 ・伊勢:ポイントカラーは赤。 ・・・色が赤になっただけで、艶っぽさがアップした感じが。おばさま、伊勢大神惑わす艶気、十分です! ===================================※後日 もう少し(ヤイラム・ヤイレポ兄弟・クマソタケル兄弟など)追加予定。多分(^_^;) |